Avenue Montaigneに1万2,500m2の広大なオフィススペースを持つビルが誕生

2020年3月8日 に

執筆者:ギヨーム・エラール(Figaro Immobilier、原文フランス語)

サウジアラビアの投資家であるオラヤン氏は、伝統文化とモダンデザインの融合という難しい課題に果敢に取り組んでいます。ロンドンのKnightsbridge Estate、マドリードのリッツホテル、ニューヨークの550 Madisonなどを所有する同氏がパリで選んだのは、8区の50 avenue Montaigneという絶好のロケーションを誇る物件です。

シャンゼリゼからすぐの場所に位置するこの物件は、20世紀になってまもない1910年に、プライベートバンクであるLa Banque Privée 1818の本部として建てらました。2021年夏までに全面的なリノベーションを行う計画で、古い歴史を持つファサードを保存しつつ、建物の中心部分をコンクリートとガラス、そして外光をふんだんに取り入れた近代的な空間へ再構築します(全体図はビデオを参照)。設計はFresh Architectures、内装はRF Studioが担当します。

今後約1年で、パリのゴールデン・トライアングルに、1万2,500 m²に及ぶ高機能オフィススペースを備えた9階建てのビルが誕生する見込みです。オフィスの収容人数は最大1,000人で、1人当たりの利用面積は12 m2。各フロアには柔軟な使い方ができる共有スペースが1,500 m2ずつ確保されています。最大3つのテナントが、年間1 m2当たり930ユーロの家賃で入居可能です。

家賃は相場(870ユーロ)よりやや高めですが、それについて、この物件の運用を担当するChelsfieldのアセットマネージャー、ニコラス・マリンは次のように説明します。「一等地であること、めったにない規模であること、外界に開かれた大胆な設計かつ特別な立地であることを考えれば、納得いただけるでしょう」。Chelsfieldは、50 avenue Montaigneを含め世界中で総額40億ユーロを超える不動産を運用しています。なお今回の計画では、物件の一部であるLariboisièreの1890年築の古い邸宅についても、総面積2,500 m2の店舗スペースへとリノベーションします。

共有エリアは、ホテルやコワーキングスペースにヒントを得ています。「レセプションホールには、お酒を楽しめるコーナーもあります。夜の催しのために貸切にしたり、会議やセミナーを開いたりすることも可能です」とニコラス・マリンは話しています。

リラクゼーションスペースとしては、カフェ(420 m2)、ジム(390 m2)、シアター(510 m2)を併設する予定です。さらに、駐車場は4フロアで車135台を収容できるほか、自転車駐輪場(158 m2)とオートバイ50台分の駐輪場も設置されます。

敷地内には530 m2の中庭があり、また、1,240 m2の階段状テラスは5層に分かれ各フロアからアクセスできる設計です。いずれも緑にあふれ、テラス屋上では菜園や360度の眺望を楽しむことができます。「単なる改修ではなく、入居者同士のつながりを作ること、従来のオフィスビルにはない意外性のあるスペースで人々を驚かせること、リラックスして働ける職場にすることを目指しています」と、Chelsfieldの開発担当ディレクターであるギヨーム・カンチアーニは話しています。


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