ARAとChelsfield、5One Centralの大規模リノベーションに 3億8,580万シンガポールドルのグリーンローンを確保

洞察力 12月 2nd, 2020 に アジア

ARA Asset Management Limited(ARA)とChelsfieldは、シンガポールの「5One Central」(旧Manulife Centre)の共同取得とリノベーションを目的に、DBSとユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOB:大华银行有限公司)から3億8,580万シンガポールドルのグリーンローンを調達しました。今回の融資はARAとChelsfieldが定めたグリーンローン・フレームワークに基づいており、最も厳しいサステナビリティ基準を満たす開発および設計に取り組む両社の意欲を表しています。

新しい5One Centralは、2021年下半期に竣工予定であり、シンガポール建築建設庁が発行するグリーンビルディング認証「グリーンマーク」の中で最も厳しい「プラチナ」認証を取得する見込みです。

ARAとChelsfieldによるリノベーションを通じて、5One Centralは、環境負荷を抑え地域コミュニティに役立つ11階建商業ビルへと刷新される計画です。たとえば、外壁に縦横に設置される庇は、建物をより美しく個性的に見せるとともに、壁面からの太陽熱吸収を抑制して、建物の冷房負荷とエネルギー消費を低減するのに役立ちます。

改修後は、優れた環境性能を備えたビルへと様変わりします。新鮮な空気の供給を管理するCO2センサーや照明の使用を最適化する人感センサーをはじめ、紙とプラスチックのリサイクル施設、電気自動車の充電設備、個別の調整も可能な高効率空調システムなどの省エネ設備により、消費エネルギーを従来の半分に抑えることができる見込みです。

また、1階店舗スペースを再構成して取扱い商品の多様化に取り組むほか、共有スペースと施設の刷新や、地下駐車場の改修によるオフィススペースの拡張などを行います。

総面積約2万2,400平方メートルのこのビルは、1階基壇部の店舗フロアと、柱を排除した広いフラットなオフィスフロアで構成されています。入居者はこの特徴的なオフィススペースを生かして効率的なレイアウトを行い、ポストコロナに求められるソーシャル・ディスタンスを確保することができます。

ARA Private FundsAPAC Real Estate)バリューアド型およびオポチュニスティック型不動産部門長のスティーブン・タンは次のように話しています。「ARAは責任ある不動産資産ファンドマネージャーとして、投資と資産の長期的なサステナビリティに力を入れています。5One Centralにおける各種のエネルギー効率改善計画は、ESG(環境・社会・ガバナンス)に対する当社の強い決意を示すものです。今回のグリーンローンは、所有する物件のサステナビリティを高め、同時に投資家の皆様のために価値を創出するという取り組みの一環となります。」

Chelsfield Asiaのグループ副会長兼CEOであるニック・ルーは次のように説明します。「今回の大規模リノベーションによって建物の環境性能を大きく改善するとともに、デザインを一新し、ダイナミックなテクノロジー業界やクリエイティブ業界にアピールする現代的な環境を整備します「。」

DBSインスティテューショナル・バンキング部門不動産担当マネージングディレクター兼グローバルヘッドのチュウ・チョン・リム氏は次のように述べています。「ARAとChelsfieldによる5One Centralの開発にあたり、両社初のグリーンローンをサポートできたことを喜ばしく思います。この建物に組み込まれるさまざまな新しいサステナビリティ機能は称賛に値します。シンガポールやアジアの不動産セクターでは、ポストコロナを視野に入れたサステナビリティ関連の融資が大きく伸びています。DBSはこの動きを踏まえ、サステナビリティ分野における将来的な課題に対処できるよう、お客様とのこうしたコラボレーションを引き続き拡大していきます。」

UOBグローバル・ファイナンシャル・インスティテューションズ・グループ(グローバル・ファイナンシャル・スポンサー/不動産ファンド、ノンバンク、銀行)のグループ代表、リム・レイ・ワー氏は次のように話しています。「シンガポールは多くのビルが林立する環境ですが、これは、リノベーションによってさらに環境に優しくサステナブルになる建物がたくさんストックされているということです。当社はビルのオーナーや資産運用会社との協業を積極的に進め、グリーン・ファイナンスの利用による建物の環境性能の改善について理解を促してきました。こうした努力を通じて、ARAやChelsfieldを含む多くのお客様が自身のサステナビリティ目標を達成できるようお手伝いすることで、シンガポールにおけるグリーンビルディングの普及に貢献していきたいと考えています。」


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